2014年6月15日日曜日

ふるさとにて

祭り場で同級生のおかあさんに逢った


母が気付いて立ち止まってくれるのだけれど
お目にかかるのは20~30年ぶりと時が経ちすぎていて
私はお顔を見ただけではすぐにはわからない

紹介されてみればお互い即座に思い出し
どなたも私のことを子どもの頃と同じように名前で呼んでくださる

私の両親と同世代の方々だから
それぞれにご苦労をしてこられたり
今現在にも大変なことがおありかもしれないけれど

今日、笑顔を交わせるくらいにはお元気でいらっしゃって
「よかった」 と思う


子どもの頃、同級生たちのおかあさんたちはみんな、やさしかった
町内の子ども会で一緒になるおかあさんたちもみんな
ちゃきちゃきしていて、明るくて、元気で、かっこよかった
思えば今の私と同じくらいか、もっと若くていらっしゃったのかもしれない

壁を寄せあった町家が軒を連ね
商店や家内制手工業の仕事場が道路に面して並ぶ小さな町で育った私たちは
家族だけでなく、確実に、同級生の親や町の大人たちに
見守られていたと思う


顔見知った懐かしいおかあさんたちが
ご健在でいらっしゃることにホッとしながら

本当は

今度は私たちが
この町にいて
役割を受け継いで
見守っていかなくてはならないであろうに。。。
と思って

申し訳なくなったりした


私たちの頃に比べれば、すっかり規模が小さくなってしまったと感じるけれど
この町の子どもたちにとっては今も、この祭り、この縁日が
一番の楽しみであることにはきっと変わりがない


 
いまどきの屋台はヘルシー志向なのか
レモネードや、さくらえびせんは目新しかった

射的や型抜きは健在
テントの下は相変わらず子どもたちで賑わっていた


空は曇っていたのに
眩しかった