2013年10月22日火曜日

『ペコロスの母に会いに行く』


「ご予約の本が用意できました」と
84番目だった私にお知らせが来ました


書店で立ち読みした時と同じところでまたキュゥゥっとなりながら

夏に亡くなった祖母の晩年を思ったり
(親のことははかりしれないので)自分のことを想像したりしました
自分の「その時」 
(親を介護する時ではなく、自分が要介護あるいは認知症になった時)
何を思うでしょう・・・

これまでの過去の私の元にも、未来の私は時々、訪ねてくれてるのでしょうか・・・














昨日遠方から訪ねてくれた Kちゃん一家のことも思いました

前日とはうってかわって快晴のもと、1年ぶりの再会
ほかほかの赤ちゃんだったミーちゃん(仮)は私の想像を越えて大きくなっており
もうしっかりと歩けるようになっていました

一緒に歩いていると、すれ違うひとの視線がみな
ミーちゃんに注がれているのがわかります
背広のサラリーマンさん、作業着のお兄ちゃん、足早に歩くおねえさん・・・

歩道の端で、手押し車の椅子部分に腰掛けて休んでいたおばあちゃんなどは
もう満面のニコニコ顔で・・・

3人の様子を見ながら後ろを歩いていた私は
こぼれんばかりの笑顔のおばあちゃんが更に微笑ましくて
私の視線に気づいたおばあちゃんと、同じ笑顔を交わした小春日和

世界をつなぐのは
世代の両端にいる天使たちなのだなと思ったり

そんな素敵な「端っこ」に向かって
私も日々を重ねているのだなと思ったりして・・・

うん
悪くないです


 
予約の順番を待っている間に
原作は映画化され、近く公開されるとか

私はイメージができてしまったので
観ないでおきましょうか
 
なんといっても原作の絵のタッチと手描きの文字が
あたたかくて、やさしくて
好きです

「となりの山田くん」みたいに
実写じゃなくてアニメーション化だったらね♪
  
 

2013年10月18日金曜日

冬だより

昨日は妙高山で初冠雪だったとか
こちらでも冷え込みが強まったので、久しぶりに湯船に湯を張り
冬用の厚い羽毛布団を出して床につきました

真夜中 

コ~ゥコ~ゥ・・・
コ~ゥコ~ゥ・・・

S「鳥?」
K「白鳥やね」
S「ほんと?夜だよ!鳥目ぢゃないの?」
K「北極星を見ながら飛ぶんだよ」
S「わあ~~~ (想像してキラキラキラ~~) 」

がば!!

いつもならありえない速さで布団を飛び出し
ベランダから空を見上げましたが・・・
声はみるみる遠ざかって姿は見れませんでした

でも来たんだね
今年も白鳥たち
渡って来たんだね

飛来して定着した後に、田んぼとねぐらを行き来するようなのを朝夕に見かけることは
子どものころからあったのですが

夜飛ぶ声、それもこの時期ならシベリアから今まさに到着?
の声は初めてです。 うれし~~~☆☆☆

落ちつける地まで着いたら、もう夜に飛ぶ必要もなくなるので
緊急時以外は夜間飛行しなくなるんですって

十三夜でしたものね
月に照らされて並び飛ぶ白鳥たち・・・
うつくしかったことでしょう・・・














上越から持ってきたプランターに上手にまぎれてくれていたホトトギスが
今年もその花を見せてくれて、秋だね~ と思っていたら、もう冬の便り
里山の紅葉はまだまだで、雪がおりてくるにもまだしばらくですが
秋の日々は、いつの季節にも増して貴重に思えます

2013年10月15日火曜日

『くまモンの秘密』


前に 米山の余談 で くまモン のことを書いた後
改めて気にしていたら、すっかりくましくなってしまいました
おっと失礼、くまモン語が出てしまいました

くましくはこちらを↓
 
 
今やビジネス誌でも特集されているのを毎月のように見かけますが
こちらは誕生から今に至るまでの、くまモン産みの親、育ての親たちのお話で
これまでの経緯もわかりやすく、実に興味深いものでした
 
ワタクシも、くまモンをただの黒いくまキャラとして愛でているだけではないのですよ(。-_-)
くまモンが背負っているもの、込められているものにこそ興味があるのです
(「熊本サプライズ」ですね)
 
これが企業ではなく自治体発信であるというところに意味があります
つまり予算は税金であり、目的は(くまモンの場合)熊本県民の利益です
想いの心髄、発想の原点は、学ぶところがとても多く
チームくまモンが大切にしているものは実に共感できるものでした
 
先に紹介した佐藤雅彦さんの『考えの整頓』と並行して読んでいたので
「仕掛け」というものについて考える上でも実によかったです
 
くまモンは、もともとは九州新幹線の全線開業に際して
大阪~鹿児島間で素通りされないために、熊本県の魅力を発信するために、
というところから始まった「熊本サプライズ戦略」の中の副産物とのこと
 
「素通り」・・・ どこかで聞いた話です
北陸新幹線開業にあたっての上越市の懸念です
その払拭のために、何をしたのか?してるのか?上越市は、新潟県は

実に考えさせられます
ニイガタの弱い部分、不得手部分がよーくわかります
(同じく 自分についてもね)
 
費用対効果を最大限にする努力がなされているか? とか
地元の観光アピールの仕方や、
その看板役として生まれたキャラクターたちの活用のされ方を
問いかけずにはいられません 
 
でも逆に、ニイガタらしさ、ニイガタならではの得意なこと、良さってなんだろう
とも考えます
 
最近は、これまで以上に、どこへいっても何を見聞きしても、
ニイガタではどうか、ニイガタには何があるか、そんなことを考えます
他県を見ながら、県内のいい所(魅力)探しをしつつ
自分には何ができるか考えます
 
当面すべきは、ニイガタの素敵なこと(ひと・場所・風土)をもっと知ること、好きになること
まだまだ知らないことがたくさんです
 
 
くまモンがただのゆるキャラじゃないこともよーくわかり
私はファンごころを正しましたよ
 
 
えへ
 
まっ黒い身体におてもやんの赤いぽっぺとちょびっとの白
猫目の「サプライズ顔」ということも相まって
最初は子どもたちに恐がられたとか
(そこが甘すぎなくていーんですけどね)
 
文中ではいろんな点で「浦安の黒いねずみさん」がお手本であったと
学ぶべきこと、通ずるものがある、という話も出てきましたが
外見的にはあのねずみさんよりむしろコチラのねこですね
 
 
衣装ケースにしまい込んでいた黒猫・ジジを取り出しましたら
あら、3色使いとお目目がくまモンと一緒
悪者じゃぁないとわかればまっ黒でも愛されること間違いなしの完成形
 差し色の赤がポイントです
ちなみに
くまモンのマスコットはまだかわいいやつを見たことがないです
どう見ても別熊
顔(表情)と体型の再現が難しいのでしょうか
現地、熊本にはいるのかなぁ・・・
いえ、買いませんけどね
我が家にジジがいるのも若気の至りですよ(。-_-)
 
ついでにジジの画像を検索したら・・・ あら、このコもいろいろなのですね
うちのコが一番かわいい (。-_-)  ←あほ
 
  
例の米山余談を書いた後、近くのスーパーで、「くまモン焼きそば」が「商品入れ替えの為  値引き」
となっているのに気付いてあわててひと袋買いました
熊本産トマトの効いたソースも麺もとても美味しかったです 
 
熊本はトマトの生産量日本一ですって! (ほんと、いろいろと詳しくなりました
熊本の市外局番も知っています。
なぜならくまモンのユニフォームの背番号だから(-_-。096
 
あの焼きそばは、あのスーパーで唯一のくまモンアイテムだったのですけれど、後日、撤収されていました
前から並んでいた旭山動物園の袋ラーメン2種は未だに並んでいます
 
これはくまモンブームの衰退というより、ターゲットとしてココらは含まれていないというあらわれでしょうか
これからは海外進出を狙っているというチームくまモン
北日本への浸透もそこそこに海を渡って行っちゃうわけですが
遠いこの地にも、いつか大阪から新幹線で熊本へ! と熱き思いを抱く者を確かに一人、誕生させましたよ
 
・・・と書き終わるつもりだったのですが!!
 
先日、山形県へ行ったのですけれど、なんと鶴岡にはくまモンがいっぱい!!
うーむ(-"-)
これは新潟の交流性を考えてみねばですか・・・
と思っていたら、次に読んだ本で、鶴岡と熊本のつながりも知ることとなりました
これ、また書きます
やはり素晴らしい仕掛け人がいるのですね
市場としてのターゲット云々というより、コチラの引き寄せ力、つながろうとする力の
方向性の問題なのだと思いました
 

2013年10月10日木曜日

『人と人をつなぐ料理』


山形・鶴岡の日記で触れました
「地場イタリアン」の店、アルケッチァーノのオーナーシェフ
奥田政行さんの著書


彼が目指してきたものは、
単に「地元でとれたものをいただく」という意味の「地産地消」ではありませんでした

もっと根源的な、その土地を活かすということ
その歴史・風土を知り、大切にするということ

消えゆく在来品種を復活させ
生産が成立するだけの消費環境を作り 
その土地で暮らす人々に、しあわせな循環がもたらされるようにすること・・・

シェフは料理人として、厨房に立つだけではない役割を意識し
実践してこられたのでした
ふるさとへの熱い想いがありました

それらを外に発信し、交流が生まれ・・・その結果として
自身の店がにぎわったり、生産者が豊かになったり
そして町のスーパーに地元の野菜が並ぶ傍らに
くまモンが(商品のラベルとして)居たりするのではないかなと。。。


新潟では見かけないシリーズ
くまモンシール付き~ 
ちょうど欲しかったんだよ~(。-_-) 干しシイタケが


くまモンは単なるわかりやすい例で
「九州屋」さんというのがあったり、「青森屋」さんというのがあったりして
県外各地との交易もあるであろうことが容易に想像できるというか
地元を大切にしながら閉鎖的でないのを感じるというか

『くまモンの秘密』にも、奥田シェフの名前がチラッと出てきましたが
交流したい人同士は距離があろうともつながれるのですね☆

著書では、熊本の飲食業界の方々をはじめ、奥田シェフに学びたいという
全国各地の方々との交流が紹介されていて、
新潟では長岡からのお呼びに応えてくださった折に、
長岡の在来品種「かぐらなんばん」について大変評価してくださっていた様子


著書の紹介とは離れますが
「食品の流通」というのも面白くて
旅先のスーパーでご当地ものを探すのが楽しみのひとつなのですが

今回は「あつみかぶらの漬物」を自宅のお土産に買ったのですけれど
新潟に帰り着いたその足で地元のスーパーにも寄ったところ
同じ商品が鶴岡のスーパーより安く売っておりまして!(*_*;

日頃あまり漬物を買わないので知らなかったのですが
その後気にしていると、新潟市ではふつうに売られているのですね^-^:
新潟市は山形県とも近いし
あつみかぶらが手放せない山形の方もたくさん住んでおられるとか?

新潟県内でも
長岡と見附で立ち寄ったスーパー2軒では取り扱われておらず
別のメーカーのものはあるけれど、味がイマイチ好みでなかったです
県が隣接する辺りの、文化が一部混ざり合った地域性もまた
興味深いです



この著書から私が得た結論は
「自分の住んでいる土地を好きになること」
好きになるにはまず「知る」こと
地域が元気であるためにまずは自分が元気であること
の再確認でした

それぞれの「役割」を見つけるヒントになるかもしれません


2013年10月9日水曜日

鶴岡・酒田④土門拳記念館


 
 
収蔵作品もさることながら
建物自体もデザイン建築として有名だそうで
相方はかねてより来たかったのだとか

 
各所のフレーム使いと光の入れ方
作為と自然との融合の仕方が
印象的でした

 
初めてきちんと観た作品には、ただもう嘆息するばかり
この時は開館30周年記念展ということで
「古寺巡礼 とっておきセレクション」の展示でした
 
入場パンフレットに「写真の立場」と書かれた土門拳の一文があります
私が語るにはおこがましいので言葉は控えたいところですが
私くらいにあまり彼をご存知ない方に^^:ちょっと抜粋させてください
 
「実物がそこにあるから、実物をもう何度も見ているから、写真はいらないと云われる写真では、情けない。
 実物がそこにあっても、実物を何度見ていても、実物以上に実物であり、何度見た以上に見せてくれる写真が、
 本当の写真というものである。写真は肉眼を越える。・・・・
 
なるほど、そうかもしれません。けれど、そうと聞かされても尚
法隆寺に、室生寺に、行きたくなりました
これほどのうつくしさを、たとえ肉眼では観れないとしても
気配を感じに足を運びたくなる、
新しいものに気付かされた、そんな感じでした

土門拳が仏像に魅かれた想いそのものが、写真から伝わってくるのだと思います
土門拳を魅了した古寺・仏像の美と迫力と精神性は
彼の「実物以上の写真」によってより広く深く、伝えられたのだと思います
 
抜粋した彼の言葉を裏返せば、
写真を見たから実物はいらない、と言われるような実物では、情けない
ということではないでしょうか
そうではない実物との真剣勝負を、観せていただいたように思います
 
 
 


中庭のイサム・ノグチ作の「土門さん」を眺めて
こまごまとした緊張感を開放
 
かっこいいなあ。。。
どっしりと、広く大きなまなざしです
 
深呼吸~
 
 
 旅日記まだ続きます~

2013年10月8日火曜日

鶴岡・酒田③酒処かじか

今回に限ったことではありませんが、食についての関心事は「地産地消」
なるべくその土地ならではのものが食べたい
その土地にはどんな食材があって、どんな料理があるのか、そしてどんな地酒があるのか^m^
それらを知ることが旅の楽しみのひとつでもあります
目的地はだいたい決めて行きますが、予定外のことがまた素晴らしかったりします


今回一番うれしかった出逢いは
「酒処かじか」さん

 通りがかった時に、青い暖簾の文字が目に入ったのです・・・
私たちは別のお店を目指して歩いていたのですけれど

禁煙室があるということで選んでいたお店は
地元の方々には使い勝手のよい、気さくでいいお店だと思いましたが
旅の者としてはちょっとアテが外れた部分もあり・・・ (地物が案外少なくて)
せっかくの鶴岡!このままでは帰れんよ! (どんな気合?^-^:)
ハシゴなんてまずしないのですが、今日はあの青い暖簾が気になって~~~・・・
1軒目では軽くおなかをあたためさせてもらい、期待を胸にいそいそとお会計・・・

 
 
「かじか」さん
い~~お店でした~~~☆☆☆


若い大将と、ご家族かな・・・
お酒よし、お造りよし・・・ 
まじめに作っておられるのが伝わってきます

メニューには庄内食材のお料理と併せて「本日の地酒」があり、
今日のお酒は何ですか?とお聞きしたら、ズラリと出して来てくださいました!
全て地元・鶴岡の蔵元のお酒とのこと
はぁうれしい・・・ もうそれだけでハシゴした甲斐がありましたよ
飲んでみて気に入ったものをお土産に買って帰りたくて・・・と申しましたら
大将が丁寧に説明してくださいました

大手の有名どころのお酒は見つけやすいのですが
あまり出回らない(が美味しいお酒)というのはどの地にもあって
そういうものをこそ飲んでみたいです
が、「お土産にするには希少で手に入らなかったりしませんか?」と尋ねると
近くのスーパーが地酒に力を入れているので、大吟醸以外ならだいたいあると思います
とのこと☆ 素晴らし~(大将のそのリサーチが!)

至るところに「地元愛」を感じました

帰り際にお礼を言いがてらお店の名前のことを尋ねると、
羽黒の鳥居近くにご実家のお店があって、「かじか」という名はそちらから・・・と
今日通ったあの大鳥居ですね! それはまたうれし~♪

お店あったかな~・・・と調べましたら・・・
こちらかな? 「鰍茶屋」・・・ 看板が出てても漢字が読めなかったです^-^:
魚に秋!=かじか! 覚えます^-^/☆ 

気持ちのいいお店でした
山登りの写真があったり、山菜採りや、かじか捕り?もなさるのかな・・・

いろいろお聞きしたいね~ 近くにあったらな~~・・・ 相方も大満喫した様子
近くでもこういうお店を見つけよう♪



「かじか」さんは
上越の友人のお店「雁木亭」を思い出させるお店でもありました
近くにあったらうれしいお店シリーズ☆

こちらは父上の代からの店舗なので、もっと年季の入った構えですが
高田へ来られて、郷土料理と地酒をいただきたいならもう!
どうぞ間違いありません☆

雁木亭の大将とは、ちょうど旅行の直前に電話で話す機会があり
山形のお酒について教えてもらっていたのですが
彼の口から名の挙がらなかったお酒たち
と、このお店のこと・・・ 
教えてあ~げよっと^m^♪

鶴岡・酒田③アル・ケッチァーノ

鶴岡・酒田①旅計画で書いたように
今回 「アル・ケッチァーノ」 に行けてうれしい♪ というのにはいろいろ理由がありました













まずは、そのオーナーシェフが「地場イタリアン」の先駆者であり、「地産地消」の牽引者であり、お店では庄内地方の在来野菜を用いた、素材を活かしたお料理が食べられる「らしい」ということ

もともとは山形出身の知人から数年前に教えてもらったお店で、あつみかぶらの漬物のお土産とともに「行く機会があれば是非」とご推奨されたので、「行ってきましたよ♪」 と、久しぶりの便りをしたかったり

素材を活かす塩を使い分け、できる限り調味を抑えて・・・ などと聞くにつけ、シェフがこれぞ!と目指す塩気、歯ごたえ、香り等々を実際に食べてみたいなと思ったり・・・











更に、このタイミングだからこそ行っておきたかった大きな理由は、この夏どこへ行こうかというプランニングの直前、開催日としてはこの旅行の直後に開かれる「新潟の地場産食材を使った料理&ワインの食事会」なるものに行くことが決まったこと

(招待券プレゼントに応募したら、当たっちゃたのです☆
(そんなの人生初めてです。 日頃はそういうものに応募しないのですが 
(今回はこれまでにない情熱を込めて応募しました

それはぜひとも、地場産食材版 「庄内vs越後」がしたい♪ と

もちろん、イタリアンとフレンチ、通常のランチと100人規模のイベントの料理となれば、予算も条件も違うので、一概に比べられないのは承知の上で、それぞれの料理に込められているであろうメッセージを、感じたいなと

なんともいい流れで、ちょっと無いような機会がやって来たのでした


ランチは、「ある日」のほんの断片の「庄内」で
シェフの料理の真髄は夜メニューのこちらに込められているのでしょうか
イラストとコメントを眺めているだけで
わくわくします

いただいたランチでは、遠慮して写真を取らなかった1枚目のお皿に一番感動しました
イワナのスモークのミルフィーユ仕立て、
ハーブと岩塩添え
・・・みたいなメニュー^-^: 名前違っていると思います(謝)
塩気はどれも思ったより (このくらいは効かせてもよいのね、と安心するくらいに) 効かせてありました
塩はやっぱりスゴイもの
味を引き出す、引き立てる、素材を活かす 「調理」 というものを感じました


 



お店で思うこともいろいろありましたが
吸収したいことはむしろこちらの著書に集約されていました
お店のHPに書かれていることくらいしか知らずに訪ね
旅後にシェフの著書を読んで、改めて大きく激しく感嘆





事前知識が少なかったのは、むしろよかったかもしれません
先にこんなスゴさを知って食べたら・・・
「目が曇る」的に、私の舌は必要以上に贔屓したことでしょう

奥田シェフが取り組んでこられたのは、
私が思う「地産地消」をはるかに超えたアクションでした
「アル・ケッチァーノ」はその挑戦の、ほんの目に見える一端にすぎないのかも
と思えるくらい、彼がしていること、目指しているものはもっと大きいのではないかと
思いました


山形から帰宅してつけたテレビに
奥田政行シェフが登場していたのにはビックリでした!

パスタをゆでる時の塩使いについて紹介されていて
そのゆで方のパスタをまさに今日!食べたんだ~♪

と思ったらやっぱりちょっとうれしかったです(。-_-)
ミーハー 




鶴岡・酒田②羽黒山

(画像多し・長いです)
 
まずは羽黒山
出羽三山(月山、羽黒山、湯殿山)の三神合祭殿が山の上にあります
 
弥彦みたいな大きな鳥居をくぐって
なんともありがたいエリアに入った気配ですが
なんというか、鶴岡全体が信仰深い土地なのでしょうか・・・ 
土着在野の神々に見守られているような・・・


空模様は残念ながら台風接近につきどんよりと
羽黒山も雲の中かな

「山岳修験の霊場」と聞けども何をするやら・・・
宗教も民俗学も無知なのが惜しまれますが

「あちら」と「こちら」の境界がたくさんあるのですね

 
 
神域に邪悪なものが侵入するのを防ぐ神を祀った随神門とか

 
奈落の底、地獄へと向かう下り坂とか

 
閻魔堂を過ぎて祓川にかかる神橋は
この世とあの世の境だとか
心して、行ってまいります
 
 
樹齢1000年以上の天然記念物「爺杉」
ははぁーーーー・・・
圧倒されて脱帽
 
この方の前ではこまごまとした企みなど
吹けば散る塵のごとし
 
ご老体にがんばれーなどとつぶやきかけて
お前もなと
 
ハイ(-_-。)
 
はっと気づくと奥には国宝・羽黒山五重塔
平安時代(903~940年)の創建と伝えられ
現存の塔は約600年に再建されたものだとか
 
 

はぁーーー・・・
こちらにもくらくらするちっぽけなひと粒
 

そしてここからはまさにくらくらロード?
 
樹齢350~500年の500本以上に及ぶ杉並木の中を
全長約1.7km、2446段の石段を1時間ほどかけて登ります
 
 
段差が低いので、登りは案外平気なのですが
ひとしきり登って振り返るとスゴイ斜面になっていたりして
ちょっとした満足感
これはきっと下りが恐いね
 

たまに平らなところもありますが

 
その向こうにあの立ち上がりって
どうよ(-"-)
 
でも私にはお目当ての楽しみがありました
山頂の神社以外に

 
この坂を登ればあるという~
 

ちょうど中腹にある、二の坂茶屋の名物・力餅!
おーいしーーーーー♪♪♪
冷たいお茶もいただいて元気回復
 

本殿はいやもう素晴らしかったです
見事な茅葺屋根
周囲の祭殿にも施されている細い柱は雪の備えでしょうか
 
雲の中
祭殿の辺りだけ靄が立ち込めて幻想的でした
 

さて、初日は羽黒山の後はクラゲの水族館の予定でしたが・・・
山形は遠かった!! (もう1時間早く出て来れればよかったのですけどね^-^:)
そして羽黒山は素晴らしかった!!

順調に登って、休んで、お参りして・・・ さて下ります、時間が気になります
水族館、1時間は居たいよね・・・ 閉館に間に合うかな・・・
ものすごーく急げば不可能ではないけれど・・・
下りは駆け降りるという人もいると聞くけれど・・・
それではもったいないくらい素敵な羽黒山
湿った石段はうっかりすると滑るのでキケンでもあります

S「私、水族館あきらめる (>_<) また来ればいいもん、せっかくの羽黒山を満喫しよう!
となれば下りも味わいながらゆっくりと


しかし、途中で閃いてしまいました
S「明日、ランチ後に行く予定だった土門拳に朝から行って、ランチ後に水族館は?
K「・・・出たで(-"-) ・・・ さらば土門拳・・・
S「さらばじゃないって~^-^: 
大丈夫、きっと全部満喫できるよ
出羽の神様が全部見てけ~って言ってるよ♪
 
 
 
江戸時代につくられたという羽黒山の石段
どれだけのひとが往来したことでしょう

 
偶然の形もあるのでしょうが
遊び心も散りばめられているはず
モザイク・石畳好きにはたまりません
 
信仰とそのための仕掛けの中で
祈るはやはり世のハピネス
 
 
再びこの橋を渡って今の世に帰ります
渡りきったら振り返らずに
帰り着くべき随神門への坂を登ります
  
 
 
ありがとうございました
 
 

2013年10月7日月曜日

鶴岡・酒田①旅計画

この町に居るうちに、なるべく北方面へ、というのは我が家の合言葉

新潟県は南北に非常に長いので
県の真ん中である中越地域で育った時には、
新潟県を抜けて隣りの県(例えば、山形、長野、富山など)に行くといえば
大旅行でした

上越に住むようになると、長野市は新潟市よりもうんと身近で
気軽に何度も県境をまたいだ一方
同じ県内にもかかわらず下越地方の新潟、新発田、村上各市などは非常に遠く
上越在住10年のうち、下越エリアにはほとんど行かなかったように思います

そして新潟市に暮らすようになった今、
上越からは見えるほどに近かった妙高・長野はすっかり遠くなりましたが
前は地名を聞いても位置がよくわからなかった市町村を訪ねたり
今度は山形県、福島県などが比較的近くなったことを大切に

この度は、山形県は鶴岡市と酒田市へ行ってきました


相方の仕事は相変わらず忙しく
旅行はやめておいたら?と言ったのですが、だからこその「息抜き」だとか

はいはい♪ ではどこ行こか♪ 山形? いいね♪

まずはかねてより相方が行きたがっていた 「土門拳記念館」
じゃあ私はクラゲで有名な 「鶴岡私立加茂水族館」 ♪
 

山はどこにする? 月山は日程的に(脚力的にも)厳しいよね?
羽黒山は?出羽三山にお参りなんてどおかしら?
子どもの頃に行ったはずだけど覚えてないの
時間的にどうかな? まあいいか
わ~い♪

ご飯処探さなくちゃね♪ 
(旅は二人ともそれが楽しみで~
(私は内心行きたいお店があったけれど、ちょっと贅沢だから言わないでいたら・・・

K「有名なお店があるんだっけ?
S「うひ?!☆ いーのっ?☆ アル・ケッチァーノ  行っていーの?♪♪♪
ハイ決まり~♪♪♪

私、おねだりしてないです~
私は町びと御用達の食堂的な庶民的なお店を探すのが好きなのですが
相方の方がワリとちゃんとした店を好むんです~

あとは美味しいコーヒー屋さんとパン屋さんと地酒、特産品を調べて
宿はビジネス、夜ご飯は近場で地物が食べられる良心的なお店を探せばオッケ~♪

旅計画はだいたいこんなふうに決まります


関係無いですが
最近、熊本県産のレモンが目につきます
上越でもそうでしたっけ?
すっかり熊本県産品に目が行くようになりました
季節限定かもしれませんが、国産レモンが豊富にあるって

しあわせです

2013年10月6日日曜日

一箱古本市・沼垂テラス

 
6月に学校町通でも開催された一箱古本市
この度は沼垂地域で開催されました
 
 
この日はこの花の香りをかぎに出かけたようなもの
数日前からそこここで香り出していた金木犀

くんくん・・・深呼吸~ くんくん・・・深呼吸~・・・

絶好の自転車日和
香りにつられて気ままに寄り道廻り道
 
 
沼垂をここまで奥に来るのは初めてでしたが
面白いエリアでした
古い小屋が立ち並んでいるのを活用しての開催?


ブースが並んでいた裏はこんな感じ
ひと頃は大きくにぎわっていたのでしょうか
 
 
 
素敵なお店もありました
日頃はどんな感じなのでしょう
 
 
町や地域、ストリートを面や線で使ったこういうイベントは面白いですね
こんな地域だったのか~ と
イベントをきっかけに知れたりして
 
平常時はどんな感じなのかまた訪ねてみたい
そう思ってもらえたら目的のひとつは達成というもの
 
 
いい出会いもありました
 
久々にキーーターーーー☆ 
(アノ顔文字を思い浮かべてください)
ビビビです☆☆☆
 
何にビビビなのか言葉にできた時のうれしさったら
 
好きなものを好きと気づく
ただそれだけのことなのですけれど 

まだしばらく ほくほくと

あたためておきます