2014年9月27日土曜日

チクチク・デビュー

にいがた銀花」の池晶子さん考案の現代版・刺し子「チクチク」は、全国誌などでもたびたび取り上げられていますが
超極太刺し子糸で主には古い布(BORO)を刺してつないでいくもの、という表現には到底おさまらないような手仕事でありアート… (のようなもの・・・?

などと書いていると、「定義なんてどうでもいいのよ~~」 という池さんの声が聞こえてきそうですが

池さんやお仲間たちが創るのはそれはそれは素敵でスゴイんです 
例えばこういう感じ→    類似色・色違い好きの私にはたまらない ほわ~(*´∀`*) な世界

今回、私がさせてもらったのは、普通の刺しゅう糸で、まさに字の通り、チクチク縫う、ということでしたけれど

みんなで集まって、それぞれに縫う、というところがポイントかもしれません


早川ユミさんの個展と併せて開かれた「旅するカバン」をつくるワークショップ
私にとっては、タイミングよくやってきた、満を持してのチャレンジでした

針仕事といえば、ボタン付けや裾上げくらいはしますけれど
楽しんで何かをつくる、というのは子どものころ以来
初心者すぎて大丈夫かしら?? と不安だったのですが・・・
愉しかった~~☆


こちらに越してきてから銀花さんで開かれる個展に足を運ぶようになったのですが
拝見した帰り際、いつも池さんから 「何か創るの~?一緒にチクチクどうぉ~?」 
と声を掛けていただくものの 「いえいえ・・・ 私は見るばっかりで・・・」 と
自分で言っておきながら、なぜだかいつもちょっとショボンとなっていました

それがいろんな方の作品を観ているうちに、だんだん自分でも創りたくなってきて・・・

それは決して「自分にもできそう」などと思ったわけではなく
ある時、 自由でいいんだ!!! と、思ったから

その時のこと、ちゃんと覚えています


















この方の作品展の時のこと



すごい迫力でした

なんて自由なんだろう!!!

貝とか木とか石とかいろんなものが作品に縫い止められていて
コレも、付けちゃう?? って感じで

とらわれなさがかっこよくて、隅々、ちらりと覗いた裏側まで愉しくて、
ちょうどひとりだけだったその部屋で、 わあ☆ わあ☆ と感動しながら
笑ってしまっていました 


それでもその頃は、今ではない、と思っていました

いつでもやればいいじゃない、て思うひともいるでしょう
でも、違うんだな・・・

したいこと、すべきことがたくさんある中で・・・

こころ の問題でもあったかもしれません

いま目の前のことを、気持ち定めて、楽しめるか、ということ・・・

今ではない、と思いながら
その時はその時のことをしながら
そのうちちゃんと、チクチクする時が来るね、と思っていました

それが今回でした

この地で1年10カ月
ようやく落ち着いたんだなぁ。。。
と思いました


ユミさんの旅の話や日常の話、エネルギーや「種」の話などを聞きながらのチクチクは
とても楽しいものでした

わからないところは隣りの方に教えていただいたり
他の方の仕上がりを見せていただいたり
きまり事は何にもなし、仕上がりはみーーんな違ってて、どれも素敵で・・・

みんなでやるってこういうことなのですね
お会いできてよかった
うれしいチクチク事始め
いろんなことを感じることができました


実は同じ大学のご出身
人生から旅から暮らしから・・・ 追いつけそうにない大先輩

ありがとうございました
















うれし恥ずかしデビュー作

用意していただいた麻布に、赤系・紺黒系の布を選んでチクチク縫い合わせます
ポケットは各自好みで
私は布をいただいて帰って後日つけました

赤をポイントに、と思ったら… ちょとかわいくなり過ぎてしまつた(。-_-)

相方の評価はびみょー
そりゃそうでしょうよ(-_-)

でも私には縫い目のたどたどしさを含め、愛おしさ120%

多分これからも私にとっては書くことと食べ物にまつわることが一番の要だけど
また何かチクチクしたくなったら、ウキウキと
銀花さんへ行こう♪