2013年10月8日火曜日

鶴岡・酒田②羽黒山

(画像多し・長いです)
 
まずは羽黒山
出羽三山(月山、羽黒山、湯殿山)の三神合祭殿が山の上にあります
 
弥彦みたいな大きな鳥居をくぐって
なんともありがたいエリアに入った気配ですが
なんというか、鶴岡全体が信仰深い土地なのでしょうか・・・ 
土着在野の神々に見守られているような・・・


空模様は残念ながら台風接近につきどんよりと
羽黒山も雲の中かな

「山岳修験の霊場」と聞けども何をするやら・・・
宗教も民俗学も無知なのが惜しまれますが

「あちら」と「こちら」の境界がたくさんあるのですね

 
 
神域に邪悪なものが侵入するのを防ぐ神を祀った随神門とか

 
奈落の底、地獄へと向かう下り坂とか

 
閻魔堂を過ぎて祓川にかかる神橋は
この世とあの世の境だとか
心して、行ってまいります
 
 
樹齢1000年以上の天然記念物「爺杉」
ははぁーーーー・・・
圧倒されて脱帽
 
この方の前ではこまごまとした企みなど
吹けば散る塵のごとし
 
ご老体にがんばれーなどとつぶやきかけて
お前もなと
 
ハイ(-_-。)
 
はっと気づくと奥には国宝・羽黒山五重塔
平安時代(903~940年)の創建と伝えられ
現存の塔は約600年に再建されたものだとか
 
 

はぁーーー・・・
こちらにもくらくらするちっぽけなひと粒
 

そしてここからはまさにくらくらロード?
 
樹齢350~500年の500本以上に及ぶ杉並木の中を
全長約1.7km、2446段の石段を1時間ほどかけて登ります
 
 
段差が低いので、登りは案外平気なのですが
ひとしきり登って振り返るとスゴイ斜面になっていたりして
ちょっとした満足感
これはきっと下りが恐いね
 

たまに平らなところもありますが

 
その向こうにあの立ち上がりって
どうよ(-"-)
 
でも私にはお目当ての楽しみがありました
山頂の神社以外に

 
この坂を登ればあるという~
 

ちょうど中腹にある、二の坂茶屋の名物・力餅!
おーいしーーーーー♪♪♪
冷たいお茶もいただいて元気回復
 

本殿はいやもう素晴らしかったです
見事な茅葺屋根
周囲の祭殿にも施されている細い柱は雪の備えでしょうか
 
雲の中
祭殿の辺りだけ靄が立ち込めて幻想的でした
 

さて、初日は羽黒山の後はクラゲの水族館の予定でしたが・・・
山形は遠かった!! (もう1時間早く出て来れればよかったのですけどね^-^:)
そして羽黒山は素晴らしかった!!

順調に登って、休んで、お参りして・・・ さて下ります、時間が気になります
水族館、1時間は居たいよね・・・ 閉館に間に合うかな・・・
ものすごーく急げば不可能ではないけれど・・・
下りは駆け降りるという人もいると聞くけれど・・・
それではもったいないくらい素敵な羽黒山
湿った石段はうっかりすると滑るのでキケンでもあります

S「私、水族館あきらめる (>_<) また来ればいいもん、せっかくの羽黒山を満喫しよう!
となれば下りも味わいながらゆっくりと


しかし、途中で閃いてしまいました
S「明日、ランチ後に行く予定だった土門拳に朝から行って、ランチ後に水族館は?
K「・・・出たで(-"-) ・・・ さらば土門拳・・・
S「さらばじゃないって~^-^: 
大丈夫、きっと全部満喫できるよ
出羽の神様が全部見てけ~って言ってるよ♪
 
 
 
江戸時代につくられたという羽黒山の石段
どれだけのひとが往来したことでしょう

 
偶然の形もあるのでしょうが
遊び心も散りばめられているはず
モザイク・石畳好きにはたまりません
 
信仰とそのための仕掛けの中で
祈るはやはり世のハピネス
 
 
再びこの橋を渡って今の世に帰ります
渡りきったら振り返らずに
帰り着くべき随神門への坂を登ります
  
 
 
ありがとうございました